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3D アライメントの 36 点 —
なぜこの数字を毎回記録するのか

2024.12.20 / エンジニア 葵(Aoi)
HUNTER HawkEye Elite 3D アライメント測定

36 点の意味

HUNTER HawkEye Elite は、一度の測定で左右合計 36 の数値を出力します。多くの方が「全部記録する必要あるの?」とご質問されますが、答案是「イエス」です。

36 点の各数値は、それぞれ独立した情報であり、互いに排他的ではありません。例えば toe(トーボード)だけが変化して camber(キャンバー)は変化しない、ということはあり得ません。すべてが連動しています。

主要6点と派生30点

36 点は以下のように分類できます:

  • フロント6点:左右のキャンバー、トー、セラーの合計 6 点
  • リア6点:左右のキャンバー、トー、リアの合計 6 点
  • 軸重4点:左右、前後の接地重量 4 点
  • 回転角20点:各輪の逃げ込み量、ターンアングルなど

実はこの中で最も重要なのは「逃め込み量」です。これは chassis の捩じり剛性を示す指標であり、バネ下重量の偏りが生じているかを把握できます。

なぜ毎回全点を記録するのか

swigmulliongyro.com では、施工後のデータを施工前と比較し、何かを見落とすことのないようとしています。例えば:

  • 車高調の高さ調整一枚で、リアの toe が 0.3° 変化した
  • スタビリンクを社外品に変えただけで、逃げ込み量総和が 2mm 増加した
  • 6ヶ月後の定期検査で、リアのキャンバーが -0.5° 減少していた

このような変化は、6点だけを記録していたのでは発見できません。

半年後の変化を可視化する意義

下のグラフは、2024年6月から12月にかけて月一回測定を続けた BNR32 の、足回り測定結果の推移です:

半年で分かったこと:

  1. リアのキャンバーは毎月 -0.02° ずつ減少している
  2. フロントの逃げ込み総和は高原状態を推移している
  3. リアの toe は冬季に +0.05° 増加し、春季に元に戻る(温度影響)

このようなデータがあれば、次回の施工時に「冬の間に ±0.05° 変化する可能性がある」とお客様にお伝えできます。

測定精度について

HUNTER HawkEye Elite の測定誤差は ±0.03° ですが、これは数値が僅かに変動しても気にする必要がないという意味ではありません。swigmulliongyro.com では±0.05° 未満の変動は「測定誤差範囲内」として記録しつつ、傾向を注視しています。

次回の記事は、足回りを触った後の「足つき」を数値化する試みについてです。プレッシャー Sensitive フィルムを使った接地圧測定の結果、乞うご期待

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